右にキタ、左はミナミ 下がソラ、上にミズ 後ろにワタシ、前へカケル。

橋の絵を描きたかったのだと思う。

鴨川や淀川のゆれる水の上を、のびのびと進み、対岸へ向かう。橋が空間に織りなす線と、紙の上の筆の動きが重なる。
橋を渡る時間、彼らはもう一度その構造物の力をなぞっているだろう。
その動きは、不可能性への願いをはらみながら、人々を対岸へ送る。

橋は落ちるものであったということ。
向こう側に届くために造られたその構造物が、水に流され揺れ動かされる。気がついたら渡っていた。
それでも、対岸を目の前に、私たちは橋を造り、渡ることを繰り返す。
橋を演劇で描いてみたいと思う。京都・大阪の橋に協力してもらい、
橋に行き、橋の観察、記録、記憶を通してハシを描くワタシたちの姿を風景に。

2011年12月1日木曜日

初めてっていう気がしないくらい。

制作かわなべです。

明日本番を迎える「ハシ×ワタシ」、
BRDGメンバーはとても穏やかに時間を過ごしています。
ここに来て再度、今回の作品についてゆっくり語る機会が出てきている、そんな穏やかさです。

たとえば、
当日パンフレットに掲載する文章を、山口恵子が悶々と悩む。
「ああ、橋っていいなぁって、こう見ている橋の形をふっと手でなぞるやろ?
 そしたら自分の方でも橋ができるやん?そういう感覚ってどう書けばいい?」
私と出演者の名越ちゃん、今村さんがうーーーんと頭をひねりながら色々と案を出していく。
そんな会話の中から、作品の原点を再度見直せる時間。
限りなく貴重だな、と感じます。


まるで、このメンバーとずっと前から作品を一緒に作り続けていたような気さえします。
試演会が多かったからかしら?
それぞれの役割分担が自然と出来ているような。


今はJerryが来ていて、再度音出しの確認中。

いよいよ、明日。緊張しつつ、わくわくしつつ。


さてさて、そういえば。
大熊くんが主催している「劇団 壱劇屋」のブログに、
「ハシ×ワタシ」のメンバーが映像出演しております!
小屋入り前日で、あわただしく先に山口惠子は帰ってしまい、
出演者と舞台美術の武岡くんが出てますw
もしよろしければ、そちらもご覧ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿